心の成長と幸せのコーチング 田中伸一 アクシスエボリューション Axis evolution

2011/12/28生き方

ヘランケラーが感じ取った「愛」

こんにちは。
成長心理学のプロコーチ・アクシスエボリューション田中伸一です。


 

ひすいこたろう氏のFacebook投稿記事からのご紹介です。
 
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ヘレンケラー
1歳9ヵ月のとき、原因不明の高熱と腹痛におそわれます。

なんとか熱が平熱まで下がるのを見て、
両親はほっと肩をおろしますが、
ヘレンの様子があきらかに前と違う……。

ヘレンは親を見ることも、
声に反応することもできなくなっていたのです。

3重苦、「見る」「聞く」「話す」ことが
できなくなってしまったのです。

かわいかった赤ちゃんが、いきなり、
音のない、光のない暗闇に閉ざされた。

まさに、絶望……。

このヘレンのために、やってきた家庭教師がヘレンを
これから50年支えることになるアン・サリヴァンです。

ヘレン7歳。サリヴァン22歳の出会いです。

ここから気の遠くなるような時間をかけて、
サリヴァンの愛ある指導で、
ようやく言葉を覚え始めたヘレンは、
ある日、サリヴァンにこう聞きました。

「愛ってなんですか?」

「愛ってなんですか?」

「愛ってなんですか?」

サリヴァンは「それはここよ」と心臓を指して伝えました。

少女のヘレンはそのとき初めて心臓の鼓動に気づきました。

ヘレンは戸惑います。

それまでは触ってカタチがあるものしか
理解できなかったからです

ヘレンは聞いた。

「愛って花の甘い香りですか?」

「いいえ」

サリヴァン先生は「いいえ」というばかり。

先生が愛を差し出してくれないのはなぜか、
ヘレンには理解できなかった。

サリヴァンも困りました。

いまままでのモノと違い、
愛を差し出して見せてあげることができなかったからです。

数日後……

ビーズの並べかえのお勉強をしていたそのとき、
サリヴァンはヘレンの額に手をやって
強く、「考えなさい」と書きました。

!!!!!!!!!!

このときヘレンは、その言葉が、
自分の頭の中でいま進行している過程を表わす名前であることが
突如、閃くようにわかりました。

ヘレンが抽象的な概念をはじめて認識した瞬間でした。

そして「愛」の意味を、この新しい考えの光に照らして
もう一度ヘレンは考えてみたのです。

この日は1日中太陽は雲に隠れていて
雨が時々降るような1日でした。
でも、そのとき急に太陽が差し込んできました。

太陽の光を「これが愛ではないですか?」とヘレンは聞いた。

「愛は太陽が出てくる前に空にあった雲のようなものよ」

サリヴァン先生はそう答えました。

「雲はさわることはできないでしょ。
 でも、雨は感じますよね。
 そして花や乾いた地面は、熱い1日のあとで雨がくると
 どんなに喜ぶかも知っているでしょう。
 愛もさわることはできないの。
 けれど、愛がすべてのものに注ぎこむ快さは感じられるのよ。
 愛がなければ幸福でもないし、遊びたくもないのよ」

このとき、美しい真理がどっと心に押し寄せてくるのを感じたと
ヘレンは自伝で述べています。

「目に見えぬ糸が、
 私の魂と他の人々の魂との間に張られているのを感じました」

「見る」
「聞く」
「話す」
ができないヘレンケラーが、

だからこそ全身で感じ取った「愛」

それは、僕とキミの間の目に見えぬ糸の存在でした。

きっと2011年前の今日生まれたとされる

あの男、

イエスキリストも、その糸(愛)のことを命をかけて伝えたかった
んだと思います。

日本語の「いとしい」って
ひょっとして、
その糸のことかもね。

 

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