心の成長と幸せのコーチング 田中伸一 アクシスエボリューション Axis evolution

配信日: 2018/07/31

vol.117 人生という大海原を泳ぐ人、溺れる人 (2018.07)

『人が苦しい状況にあったとして、その人の外側の状況とその人の悩みは、ほとん

ど関係ありません。なぜなら、人は、何らかの出来事が起きたせいで悩んでしまう

のではありません。悩みとは、悩んでいる人の心の中にこそ、存在しているのです』

(天外伺朗さん)

 

 

こんにちは。“魂のコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。

 

 

5年振りに新しい動画を作成しました。内容は、障がいのある息子・彰悟について

のインタビュー動画です。生まれた頃は不安を感じていましたが、今は、彰悟のお

陰でたくさんのことを学び幸せを感じています。是非、ご覧ください。

 

 

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■1 人生という大海原を泳ぐ人、溺れる人

■2 心の成長ステップ

■3 あとがき

 

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■1 人生という大海原を泳ぐ人、溺れる人

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『「悩み」生き方のサイエンス』(天外伺朗さん著)からの紹介です。

 

 

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悩みの種になる出来事は、人生という大海原における波のようなものです。そして、

そういう波にうまくのれずに溺れている状態が、悩んでいる状態ということになり

ます。

 

悩んでいる人に「くよくよ悩むな」とお説教することは、溺れている人に「溺れる

な」と言うのと同じで、まったく意味がありません。

 

(中略)

 

では、溺れないためにどうしたらいいのでしょうか。

 

大切なのは、まず背が立つ安全なところで水泳のトレーニングをして、実際に少し

ずつ体で覚えることです。水の流れを感じとり、それに逆らわず、ぽっかり浮かぶ

テクニックを身につけなければなりません。

 

私たちは家庭や学校で、この性急でストレスの多い競争社会を生き抜くためのトレ

ーニングをしてきました。

 

しかし、人生という大海原をゆったりと泳ぎ、大波が寄せてきたらそれに身をゆだ

ねてやり過ごすための練習を、私たちはしてきたでしょうか。

 

私はこのところ、本当に幸せに生きるとはどういうことか、さまざまに思いをめぐ

らす機会を与えられてきました。

 

そんな中で、私はこの現代社会とは対極的な生き方をしている、アメリカ先住民の

伝統的な長老たちと出会ってきました。

 

彼らは私に、私たちが信じて疑うことのない現代社会の価値観を離れて、生きるこ

とを見つめ直す視点を教えてくれました。また、体の力を抜いてこの大海原を気ま

まに泳ぐこと、そしてじたばたせずに目に見えない大きな流れにのって進む生き方

を、身をもって見せてくれました。

 

彼らとつきあううち、私はこの現代社会のあり方こそが悩みをつくり出しているこ

とに気づいたのです。

 

現代社会では、「歯を食いしばって人生の目標を達成しなさい。成功しなさい。そ

うすれば幸せになれる」と教えられます。

 

それはつまり、「体に力を入れて猛烈なスピードで泳ぎなさい」と言われているの

と同じです。ですから、その方法では、首尾よく早く泳げた人はなんとか溺れずに

すみますが、早く泳げない場合は体に力を入れたために沈んでしまうだけなのです。

 

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大海原をゆったりと泳ぐ生き方も、すぐにはできませんが、少しずつトレーニング

をしていくとそういう幸せな生き方ができるようになります。

 

新しく作った動画の中で話している息子・彰悟が、私にとってはゆったりと泳ぐ生

き方の見本になっています。身近にそういう人がいてくれて幸せです。(*^_^*)

 

 

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■2 心の成長ステップ

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私たちの人間的な成長には色々なステップがありますが、心理学の中で、「自我

(心・意識)の成長」には4つのステップがあると言われています。

 

 

(1)初期自我

2、3歳ぐらいに芽生え始めます。自分の好みや好き嫌いが出てくる、イヤイヤ期、

第一次反抗期。わがままな状態ではありますが、自我が芽生える最初のステップ。

ただ、このまま大人になると単に自己中心的な人になってしまいます。

 

(2)中期自我

6、7歳ぐらいに芽生え始めます。親のしつけや家族のルール、社会のルールを受

け入れていく段階。そのルールに従えば快適に過ごせることがわかり、社会のルー

ルに依存している段階。依存している状態なので、愚痴や不満などをこぼし被害者

意識になったり、すぐに答えを欲しがる傾向もあります。大人でも多くの人は、こ

の段階にとどまっていると言われています。

 

(3)後期自我

12~15歳ぐらい(第二次反抗期)に芽生え始めます。与えられたルールを否定

し、自分なりの価値観を持ち、必要であれば社会のルールを変え、自分の望む人生

に向かって主体的に生きていく段階。社会的に成功している起業家は、後期自我に

あると言われています。

 

(4)成熟した自我

後期自我で自我を確立すると、逆にそうでない自分を抑圧したり、自分の価値観に

合わないものと対立したり、心に安らぎのない状態になります。そこで次に来るの

がこの段階。人生経験を経て40~50歳ぐらいに芽生え始めます。自分の中の

様々な要素を統合し、人格的に成熟した段階。共感性も高く、謙虚さもあり、感情

も安定している。目的意識も強くなく、他人をコントロールしようとせず、人生を

信頼している。完全にこの段階にいる人はごく少数と言われています。

 

 

この4つのステップを経ながら私たちは人間的に成長していきます。

 

ただ、中期自我の真ん中にいる人でも、中期自我の要素は50%、その前後の初期

自我と後期自我の要素をそれぞれ25%ずつ持ち合わせています。また、中期自我

や後期自我まで行った人でも、「わがまま」が通りすぎる状態にずっといると、初

期自我まで退行することもあります。

 

自分の状態を自覚し、それぞれの段階に応じた取り組みをしていくと、少しずつで

はありますが、私たちの心や意識も成長し、幸せな人生を送ることができるように

なります。

 

 

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■3 あとがき

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冒頭で紹介した動画は、6月に撮影したもので、インタビュー撮影時間は約40分。

その動画を何度何度も見ながら、どう編集するのか制作会社の方とすり合わせなが

ら6分間に収めました。その作業過程で、編集するカット割りにより、伝わるもの

が大きく変わるんだなぁ~と実感しました。

 

インタビューの37分52秒フル動画もYouTubeにUPしましたので紹介さ

せていただきます。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

皆様に、すべての良きことが向かっています!

 

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