心の成長と幸せのコーチング 田中伸一 アクシスエボリューション Axis evolution

配信日: 2021/12/23

vol.158 生きることの豊かさを見い出す(2021.12)

『いくら他人から称讃されても、彼自身、心の安定を得ていないならば、その称讃

は空しい。心の安定を得ていないのだから。いくら他人から非難されても、彼自身、

心の安定を得ているのならば、その非難は空しい。心の安定を得ているのだから』

(『長老偈』)

 

 

こんにちは。アクシスエボリューション田中伸一です。

 

先週、「福岡市障がい児・者美術展コアサイドアート2021」に行ってきました。

息子も10年前ぐらいから毎年出展しているので、毎年我が家の恒例行事の一つで

す。素晴らしい作品がたくさんで、ブログにも一部を紹介しています。是非ご覧く

ださい。

 

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■1 生きることの豊かさを見い出す

■2 「自分の人生を生きている」という実感

■3 あとがき

 

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■1 生きることの豊かさを見い出す

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精神障害等をかかえた当事者の活動拠点である「べてるの家」。ジャーナリストの

斉藤道雄さんが「べてるの家」を取材し書かれた本『悩む力 べてるの家の人びと』

からのご紹介です。

 

 

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べてるの家でみんなが“苦労を取りもどそう”と考えたのは、けっして安易な精神

主義からはじめたことではなかった。病気であろうがなかろうが、人間はどう生き

ればいいか、なにがほんとうに生きるということなのか、そことをくり返し考える

ところからはじまったのである。

 

その基底には、たとえば精神病をかかえたときのように、「人はどんなに努力して

も、あがいても解決できない苦労や悩みが備えられている」という人間存在への深

い認識というものがある。

 

人間には本来そうした苦労や悩みがあるはずだというのに、それがいまの世の中で

はしばしば置きざりにされているのではないか。あるいは、だれもがそれを自分か

らおおい隠そうとしている。

 

「私たちは、生活を便利にしたり豊かにしたり、自分にないものを身につけたりい

ろいろ努力しているが、そういうこととは無関係に、生きることに悩みあえぐとい

う力が与えられている、そういうことを忘れている。生きる苦労とか生きるたいへ

んさをすべてをとりさって、軽くなって楽になって生きていきたい、そういう潔癖

願望が病気のように蔓延してきているように思います。

 

そういう潔癖症……じつは人間は、どんな境遇に生まれようとどんなに恵まれてい

ようと、ちゃんと悩む力をもっている。人間はそういう存在であるということが、

忘れられていると私は思います」

 

べてるの人びとは、潔癖になろうとしてもなれなかった人びとだった。あるいは潔

癖になろうとして病気になってしまった人びとである。その彼らが自らのうちに詰

めこんできた苦労は、確信や信念によってもたらされたものではなかった。

 

精神病とそこから派生するさまざまな困難や生きづらさを引き受けながら、なおか

つ生きようとした人びとが、また生きなければならなかった人々が、それぞれに思

い悩みながら積み重ねてきた苦労だったのである。

 

たんに運の悪さや人生の不公平、病気や生活の破綻から生み出された苦労ではなく、

また人にいわれてする苦労や人のためにする苦労ではなく、自ら生きることに悩み、

存在することを疑い、なおかつ生きるほかにすべのなかったものが経てきた苦労だ

った。そうして積み重ねられた苦労が、彼ら一人ひとりのなかにはぎっしりと詰ま

っている。

 

彼らがそうした苦労を引き受け、積み重ねることができたのは、人間が生まれなが

らにもっている「悩む力」があったからだと向谷地さんはいう。悩む力があればこ

そ、病気を悩み、病気とともに生きる人生を悩み、生きることの豊かさを見出すこ

とできる。

 

それこそが「悩むことの豊かさ」なのだと川村先生はいい、だからこそべてるでは

みんなが「悩む力をとりもどそう」「悩みを深め、広げよう」としてきたのだとい

う。

 

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簡単に答えを見つけたり、楽をして得られる「幸せ」というのもあるかもしれませ

ん。反対に、苦労や苦難を抱え、解決しないこともあると思います。でも、その中

で見出す、生きる意味や豊かさにこそ、人間本来の「幸せ」があるではないか。そ

んな気づきを与えてくれる「べてるの家」であり、素晴らしい本です。

 

 

 

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■2 「自分の人生を生きている」という実感

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今年も残りわずか、毎年恒例の今年の漢字は『金』でしたが、

私の今年一年を漢字一文字で表すと『自』です。

 

自分、自己、自身、自信、自由、自在、自立、自然など。

 

毎年、年初に色々と目標を立てていて、

計画通りや計画以上にできたこともあれば、

なかなか手をつけられずに進まないこともありました。

 

何事も上手くいくに越したことはありませんが、

それよりも、今の自分の気持ちを感じ、自分の気持ちを大事にした生き方が

これまで以上に深まった一年だったような気がしています。

 

何をどうする、何をどうした、という以上に

「自分の人生を生きている」という実感です。

 

「人生は結果よりもプロセス」の方が大切だと思っているのですが、

そのプロセスの中でも、日々の自分の内面を感じるということが

生きる上で一番大切なプロセスだと、今は思っています。

 

嬉しい、楽しい、ありがたい、気が進まない、困っている、嫌な気分など。

 

どれも自分にとっては大切な感情で、

その感情が、自分が生きていく上でのセンサーであり、

指針にもなっている感じです。

 

13年前に独立した時からの毎日の日記や瞑想、自己受容の取り組みや

息子との心の対話の継続がそう思えるようになった理由かもしれません。

 

来年も色んな目標や計画を立てますが、それに向かって進むと同時に、

「今年も自分の人生を生きたな」と思えるような年にしていこうと思っています。

 

 

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■3 あとがき

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年末も押し迫った中、メルマガを最後までお読みいただきありがとうございます。

また、今年も1年間「アクシスエボリューション通信」にお付き合いいただきあり

がとうございました。来年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 

皆様にとって、来年も幸多き年になりますように!

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