心の成長と幸せのコーチング 田中伸一 アクシスエボリューション Axis evolution

配信日: 2015/04/29

vol.78 自分の成熟度(愛する力)を高める (2015.04)

『愛とは、自分自身あるいは他者の精神的成長を培うために、自己を拡げようとす
る意志である』(M・スコット・ペック)

 


こんにちは。“魂のコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。

 


先日、ある企業研修で、働くうえで何が大切かを参加者に発表してもらいました。
すると最後の発表者が、「愛」と。「愛を持って接すれば、奇跡が起きる」と事例を
交えて、素敵な笑顔で話す姿勢に、私も心から嬉しくなりました。(*^_^*)
素晴らしいです!

 


*****《 メニュー 》**********************

 

■1 自分の成熟度(愛する力)を高める
■2 理不尽なことで怒られたとき
■3 あとがき

 

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■1 自分の成熟度(愛する力)を高める
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『愛の論理―私たちは、どこまで愛せばゆるされるのか』(飯田史彦先生著)から
のご紹介です。


 

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どのようにすれば、私たちは相手を本当に「ゆるす」ことができるのでしょうか。
スタウファーによると、それは、より高い状態へと自分自身を成長させることによ
ってしか、成し得ないようです。

 

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問題は、それが生じたレベルでは決して解決され得ないものです。解決するなり、
癒すなりするためには、より上位のレベルまで持っていかなければなりません。

 

人間は本来、愛情深く、受容的でゆるしに満ちたものです。私たちは愛を与え、ま
た受けるように創られています。私たちは愛を与えている時、あるいは受けている
時に ― 肉体的にも、精神的にも、また霊的にも最高の状態にあると言えます。
つまり、本来、機能すべきやり方で機能しているからですが、これこそ私たちの自
然の状態なのです。
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つまり、その相手を本当に愛したいと願う場合には、「その相手がどのような人物
であっても、ゆるすことができる」という自信を持てる水準にまで、自分を高めて
いくことが、その願いをかなえる道だということです。

 

現在ゆるせない相手をゆるすためには、自分の成熟度(愛する力)を高めるしかあ
りません。現在の成熟度のままで、いくら「ゆるそう、愛そう」と力んでも、でき
ないものはできないのです。

 

このような考え方をさらに進めると、チャック・スペザーノが『傷つくならば、そ
れは「愛」ではない』のなかで述べる、次のような言葉にたどり着きます。

 

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愛のない行為とは、じつは愛を求める叫びなのです。あなたが攻撃されていると感
じたときこそ、あなたの愛が求められているのです。

 

あなたが自分を守ろうとせずに、すすんでそれにこたえ、攻撃してくる人に愛をも
って近づいたとき、その人はあなたの見方です。そして、これから先、よいときも
苦しいときも常に誠実な友でいてくれることでしょう。でもいまは、あなたの愛を
必要としているときなのです。
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愛とは深く、今の自分の成熟度でしか、愛することはできません。
愛の基本は、自分を愛すること(利己的な愛とは違います)。
それと比例して他者への愛に広がってきます。

 

愛のない行為(攻撃的な行為)は、愛に飢えていることを証明すること。
自己受容を深め、どんな相手にも愛を持って接してきたいものです。

 


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■2 理不尽なことで怒られたとき
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先日、普段行くことのない少し古めの大型スーパーで、買い物をしていた時のこと。

 

息子がトイレに行きたそうだったので、広い店内を探してやっとトイレを見つけま
した。ホッとしたその瞬間、「掃除中」の表示が。掃除のおばさんにお願いしてト
イレを使わせてもらおうとしたら、「掃除中なのでダメ。別のトイレに行って」言
われました。

 

普段は、そういう状況でも掃除していない便器があれば、使わせてもらうことが多
いので、その対応に不満を持ちつつ、仕方なく別のトイレを探すことに。

 

すると、近くに店員さんがいたので、別のトイレの場所を尋ねると、すぐ近くにト
イレがあると言われました。そこで、掃除のおばさんから別のトイレを探すように
言われたことを伝えると、店員さんがそのトイレのおばさんのところに行って、そ
の対応を指導し、私にそのトイレを案内されました。

 

そして、息子が用を足していると、なんとそのトイレ掃除のおばさんから文句を言
われました。
「大じゃないなら、なぜ最初に言わなかったの! 小とわかっていたら使わせたの
に!」(店員さんに指導されたことで、それを私に向け攻撃的な感じで)

 

それには、私もなぜ、ここで文句を言われないといけないのかと反射的にイラつい
てしまい、「なぜ、小と言わないといけないのか?」と少し口論になってしまいま
した。

 


それから、しばらく翌日まで、自分がイラついたこと、トイレ掃除のおばさんと口
論したことについて振り返りました。

 

私が自分を振り返る時のポイントです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
相手は自分の鏡。
自分の周りに起こる出来事は、自分の心の写し鏡。
自分に何かを教えてくれる合図。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

なぜ、掃除のおばさんが私にあんな態度をとったのか?

 

それは、私が「早く息子をトイレに連れて行って、用を済ませないと」と焦ってい
たから。その焦りがおばさん映し出されていたかもしれない。
(おばさんも「早くトイレ掃除を済ませないと」と焦っていたかもしれない)

 

私自身ここ数年、自分を高めるために色々と取り組んできて、イライラすることが、
以前に比べるとかなり減ってきました。それで、自分の成熟度が高まったと思って
いたが、それがまだまだ未熟な状態であると教えてくれる出来事かもしれない。

 

そんなことを色々と考えていると、「自分の未熟さを教えてくれたトイレ掃除のお
ばさんに感謝しないといけないな~」と思い始めることができました。
直接会うことは、ないかもしれないので、心の中で、そのおばさんに自分の気持ち
を伝えました。「ありがとう」

 


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■3 あとがき
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先日、東京で暮らしている娘の誕生日だったので、誕生日に届くように手紙を送り
ました。

 

内容は、「いつも応援しているよ」というものです。
私のミッションステートでも、
「父として、子どもたちから学び、最高の支援者となる」と宣言しています。

http://www.axisevolution.com/profile/

 

娘も喜んでくれたようで、それがまた私にとっては嬉しかったです。
こういう想いを伝え合うって、いいですよね。(*^_^*)

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


皆様に、すべての良きことが向かっています!

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