心の成長と幸せのコーチング 田中伸一 アクシスエボリューション Axis evolution

配信日: 2017/03/31

vol.101 身のまわりの整頓でわかること (2017.03)

『成功者たちの共通点は、成功していない人たちの嫌がることを実行に移す習慣を

身につけているということである。彼らにしてみても、必ずしも好きでそれを行っ

ているわけではないが、自らの嫌だという感情をその目的意識の強さゆえに服従さ

せているのだ』(E・N・グレー)

 

 

こんにちは。“魂のコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。

 

 

私の毎朝の習慣の一つに、「相手の気持ちを感じる」というトレーニングがありま

す。声が出せない息子の気持ちを感じるために、気功の先生に教えていただきまし

た。基本的には、いつも息子をイメージし感じようとしています。先日感じたのは、

「評価しない。今を感じる。楽しむ」。続きはあとがきで。

 

 

*****《 メニュー 》**********************

 

■1 身のまわりの整頓でわかること

■2 こども病院への転院(不定期連載第7回)

■3 あとがき

 

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■1 身のまわりの整頓でわかること

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水島広子さんの『「怒り」がスーッと消える本』からのご紹介です。

 

 

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怒りは「被害者意識」によって生まれるものですが、特定の状況で被害者になって

しまったというだけでなく、人生全般を「やらされている」という「被害者モード」

で生きていると、日々怒りを感じやすくなります。

 

ですからできるだけ「被害者モード」の時間を減らしていくことが、「怒らない生

き方」のための大きなステップになります。

 

自分が「被害者モード」に陥っていることに気づくためには、「身のまわりをきち

んとする」のがお勧めです。例えば、常に机の上を整頓するとか、人が見ていない

ところでも脱いだ靴をそろえるとか、ちょっとした手間をかけるのです。

 

靴をそろえるのは十秒でできます。

このくらいの時間も捻出できないようなタイミングはそれほど多くないはずです。

しかし実際には、「靴をそろえる暇なんてない!」「それどころではない!」と感じ

てしまうことが多々あります。

 

この感じ方は、実は、自分が「被害者モード」に陥っていることを知らせてくれる

ものなのです。私たちはよく「忙しい、忙しい」と言いますが、それは単に物理的

な仕事量のことだけを言っているわけではありません。

 

実際の仕事の多さに加えて、「忙しくて大変だ」というストーリーを自分で作りだ

してしまうので、ますます忙しく感じられてしまうのです。

 

ストーリーには「少しでもリラックスしたら終わりだ」「常に緊張してしなければ

間に合わない」などいろいろなものがあって、むしろそのような考えが自分をしば

り、「忙しさ」を作っていくのです。

 

(中略)

 

こうしたストーリーは、すべてが「被害者モード」から生み出されていることに気

づかれたでしょうか。「被害者」という言葉がピンとこなければ、「人生を主体的に

コントロールできない」「ふりまわされている」という感覚と考えていただいても

わかりやすいと思います。

 

ですから、靴をそろえる暇もない、などと忙しさにイライラしてしまうときは、「被

害者モード」に陥っていることを知らせてくれる貴重なチャンスになります。

 

もちろん、本当に何か楽しくて熱中していて靴をそろえるどころではない、という

こともありますが、そのときの感じ方はイライラしたものではないはずです。

むしろ「うん、後で」「これが終わったら」という穏やかな感じになるはずです。

 

イライラしている自分に気づいたら、そこで深呼吸して丁寧に靴をそろえてみまし

ょう。そうすることで、「被害者モード」から「主体性モード」に気持ちが切り替

わります。

 

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呼吸を整えると心が整ってきます。環境を整えると心も整ってきます。

怒りやイライラなど被害者意識になったときは、ほんの少し整える時間を取るだけ

でも随分と変わってきます。また、それが習慣になると意識そのものが変わってい

きます。

 

 

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■2 こども病院への転院(不定期連載第7回)

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私の身近で最も尊敬するのが息子の彰悟。数年前にその彰悟のことを書き留めてお

いたものを不定期で連載しています。(前回まで…誕生後、血小板減少、ダウン症

と診断。その後、肺炎と呼吸困難で緊急入院。肺炎は治ったものの、気管軟化症と

診断され1カ月が経過)

 

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それから1カ月が経った。やっぱり彰悟の病状は改善していない。

そして、先生から提案があった。

 

「彰悟君には、この病院ではやれるだけのことはやっているんですが、現状、どう

することもできません。彰悟君にとっていい治療ができる病院を紹介しようと思う

んです」

「どこの病院ですか?」

「福岡のこども病院です。ここは、九州でも一番の病院ですし、彰悟君のような症

例の子もたくさん診ています」

「こども病院にいって治るんですか?」

「このままここにいるよりも彰悟君にあったいい治療はできると思いますよ」

 

そして、こども病院は転院することになった。

こども病院は家から車で片道三時間と離れている。転院すると、これまでのように

毎日病院に行くことはできなくなる。しかし、そんなことも言っていられない。

そして、一緒に入院していた2歳の娘も、また私の実家に預けることになった。

 

こども病院に行ってみると、様々な病気を抱えている子がたくさんいた。

彰悟もここで診てもらうんだ。彰悟の治療に期待が持てた。

 

それからは、金曜日の夜、仕事を終えるとすぐに実家に行き、娘と一晩過ごし、土

曜日の午前中に福岡のこども病院へ。妻と付添入院を交代し、私は日曜日の午後ま

で彰悟と一緒に。その間、妻は娘と一緒に家に帰り、一晩娘と過ごし、洗濯ものや

次の1週間の入院準備をする。そして、私は、日曜日の夜、実家に娘を連れていき、

夕食とお風呂を済ませて家に帰るという生活をしていた。

 

彰悟とは週に一回約30時間一緒に過ごしていた。

彰悟はここでも、口から肺まで気道を確保するために挿管し、鼻からも胃まで栄養

チューブを挿管している。また、2本の管に手が触れないように手には錘を載せて、

体が身動きできないようにしている。

 

彰悟が産まれて四カ月が経っていた。産まれてしばらくは痩せていたが、ここ二カ

月はミルクを鼻のチューブから流して、栄養はしっかり取っていて、なおかつ体は

ほぼ固定され身動き取れないので、赤ちゃんらしく丸々した感じになり、ほっぺも

かわいくふくらんでいた。

 

そのほっぺには鼻から出ている栄養チューブを固定するテープを貼り付けていた。

彰悟と過ごす時間は、ほぼずっーと彰悟を見ていて、何となくそのテープに絵を描

いてみようと思った。私は、子どもの時から絵を描くのが好きだったので、彰悟の

まんまる笑顔の似顔絵を描いた。彰悟の顔がよりかわいく見える。看護師さんにも

好評だった。

 

<妻や娘が見ても喜んでくれるかな~>と思いながら、私のいない1週間の交換用

に更に数枚の彰悟の似顔絵を描いた。妻と娘が病院に戻ってきて彰悟の顔を見たら

「かわいい!」って二人口をそろえて言った。似顔絵を描いて良かった。

 

転院後、生活のサイクルも変わり、毎晩の妻からの電話と金曜日の夜が待ち遠しい

日々を送った。それから三週間が経ち、彰悟の治療方針が決まった。

 

 

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■3 あとがき

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先日息子から感じたのは、「評価しない。今を感じる。楽しむ」。

 

これは、普段から息子を見ていて感じることでもあり、私自身が意識していること

でもあります。

 

赤ちゃんの時から、私には比べものにならないくらいの試練をくぐり抜け、その境

地に至ったんじゃないかと思っています。

 

できないことや変えられないことに意識を向けるのではなく、今、感謝できること

に感謝の気持ちを持ち続け、過去を悔やまず、未来を憂えず、今を感じ、今自分が

できることに意識を向け行動し、今を楽しむ。

 

素晴らしい生き方です。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

皆様に、すべての良きことが向かっています!

 

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