心の成長と幸せのコーチング 田中伸一 アクシスエボリューション Axis evolution

配信日: 2019/03/31

vol.125 まず「思わなければならない」 (2019.03)

『教えるべきことが三つある。単純、忍耐、慈悲である。この三つは最大の宝であ

る。自分自身に思いやりを持ちなさい。そうすれば、世の中のあらゆる存在と和解

できる』(老子)

 

 

こんにちは。“魂に寄りそうコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。

 

 

季節は春。桜も満開。自然を見たり感じたりすると、心もウキウキあたたかくなっ

ていきます。市民農園では、スナップエンドウを今季初収穫。紫エンドウやソラマ

メ、タマネギもそろそろ収穫期に入っていきます。(*^_^*)

 

 

*****《 メニュー 》**********************

 

■1 まず「思わなければならない」

■2 「車のカギがない!」、そこで気づいたこと

■3 あとがき

 

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■1 まず「思わなければならない」

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稲盛和夫さんご著書『働き方―「なぜ働くのか」「いかに働くのか」』からのご紹介

です。

 

 

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私は若いころ、松下幸之助さんが講演会でおっしゃった言葉に、たいへん感銘を受

けたことがあります。それは「ダム式経営」についてのお話しでした。(中略)

 

当日は、仕事の都合で着くのが遅れ、私は会場の一番後ろで、立って講演を聞くこ

とになりました。

 

「景気がよいときに、景気がよいままに経営をするのではなくて、景気が悪くなる

ときのことを考えて、余裕のあるときに蓄えをする。つまり、水を溜めておくダム

のように、景気が悪いときに備えるような経営をすべきだ」―。

 

幸之助さんは、このような趣旨のお話をされました。(中略)

講演が終わって質疑応答になったときのことでした。

 

後ろのほうにいた人が手を挙げて、「そういうダム式経営、つまり、余裕のある経

営をしなきゃならんということはよくわかります。何も松下さんに言われなくても、

われわれ中小企業の経営者はみんな、そう思っているんです。しかし、それができ

ないので、困っているんです。どうすれば余裕のある経営ができるのか、その方法

を具体的に教えてもらわなきゃ困ります」というような、質問とも抗議ともつかな

い発言をしたのです。

 

そのとき、幸之助さんはたいへん戸惑った顔をされ、しばらく黙っておられました。

そして、ポツリと、

「いや、それは思わんとあきまへんなぁ」

と言って、そのまま黙ってしまわれたのです。答えにもなっていないと思ったのか、

聴衆の間から失笑がもれたことを覚えています。

 

しかし、私はその瞬間、身体中に電撃が走るように思いました。

幸之助さんのつぶやきとも取れる「思わんとあきまへんなぁ」という一言に込めら

れた、万感の思いのようなものに打たれたのです。

 

「思わんとあきまへんなぁ」―この一言で、幸之助さんは、こんなことを伝えよう

としていたのではないでしょうか。

 

「あなたは、そういう余裕のある経営をしたいと言います。でも、どうすれば余裕

ができるかという方法は千差万別で、あなたの会社にはあなたの会社のやり方があ

るでしょうから、私には教えることができません。しかし、まずは余裕のある経営

を絶対にしなければならないと、あなた自身が真剣に思わなければいけません。

その思いがすべての始まりなんですよ」

 

つまり、「できればいいなあ」という程度であるならば、絶対に高い目標や夢は成

就しない。余裕のある経営をしたいと本気で思っているかどうか。本気であれば、

そのための具体的な方策を必死で考え、必ず「ダム」を築くことができるというこ

とを、幸之助さんは言いたかったのです。

 

思わなければ何も実現しない、このことは仕事のみならず、人生における鉄則でも

あるのです。

 

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10回失敗したら、あきらめると決めていれば、10回失敗すれば終わります。

100回失敗しても、それを糧に改善し、成功するまでやると決めていれば、いつ

かは成就するでしょう。すべては本人の思い次第です。ただし、取り組む内容や状

況や場合によっては、挫折やあきらめることが大切な場合もあると思います。

 

 

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■2 「車のカギがない!」、そこで気づいたこと

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福岡空港から飛行機に乗るため、空港近くの駐車場に車を泊めようとした時のこと

です。

 

車を駐めて、駐車場の受付カウンターで、車のカギを渡し、預り証をもらいました。

すると60代ぐらいの係のおじさんが、「車のカギをください」と私に言います。

 

「えっ! 今、渡しましたよ」

 

「もらってないですよ」と本当にカギを受け取っていないように係のおじさんは言

います。ほんの数秒前に渡したばかりなのに、信じられません。

 

「いやいや、たった今渡したばかりですよ」

 

「預り証と引き換えですから、カギをください」

 

「いやいや、カギを渡したので、私は預り証をもらったんですよね」

 

「カギはもらってないです。(カウンターを指さし)ここを見てください。お客さ

んのカギないでしょう」

 

カウンターに並べてあるカギを見ますが、私のカギは見当たりません。

「いやいや、でも渡しましたよ」と言うと、

 

カウンター内の係の人からも「カギはもらっていませんよ」と一言。

 

係のおじさんもポケットに手を入れながら「ほら、ポケットにもないでしょう」と。

 

私は間違いなく渡したので、隣に並んでいた別のお客さんに

「今、私がカギを渡したのを見ましたよね」と同意を求めました。

 

すると「見てません」と一言。

 

「えっ!」と思わず声が出ましたが、私がカギを渡していないというわけではなく、

その様子を見ていなかったようです。

 

そうしてもめていると、現場責任者のような人が私たちの様子に気づいてやって来

ます。私と係のおじさんがそれぞれの言い分を伝えると、

 

責任者の方は「カギがないと車は預かれませんので」と。

 

「それはそうだけど…」と心の中でつぶやきながら、カギを渡した絶対的な自信が

だんだんなくなってきます。「ひょっとしたら、自分の勘違いかもしれない」と思

い始め、自分のポケットやカバンの中を探します。でも、カギは見つかりません。

 

係のおじさんが「車のカギを渡してもらわないと、こっちとしても、どうしようも

ないんですよ」と、カギを探し出せない私に追い打ちをかけるように言います。

 

私が他に探すとしたら、もう車の中ぐらいしかありせん。

飛行機の時間もだんだん迫ってきているので、道を挟んだ立体駐車場の3階までダ

ッシュでカギを探しに行きます。

 

車のところまで行くとカギはかかっていて、車の中にカギはありません。

「どうしよう。このままじゃ飛行機にも乗れない」と思いながら、駐車場の受付カ

ウンターに戻ります。

 

すると係のおじさんが「このカギですか?」と私に言います。

 

「えーーーー!!! そうです。これ、私の車のカギです!」

 

「すみません。別の場所に置いていました」と申し訳なさそうに係のおじさんが言

います。

 

「そうですよね! 渡してましたよね!」と言いながら、無事にカギが見つかって

ホッとしました。

 

 

少し落ち着いてから、この出来事の意味を考えてみました。

 

・自分が100%間違いない事実として確信していることでも、複数の人から否定

されると、自分が間違っているかもしれないと自信がなくなる。

 

→私は常々、「人からどう言われ、どう思われようと、自分がどう思うが大事だ」

と思っていたが、周囲の影響を受けるのは仕方のない場合もある。

 

・自分が勘違いされて困ったが、自分も勘違いして人を困らせているかもしれない。

 

→少し前に、テレビのリモコンが所定の場所になく、妻のせいと思ったが、自分が

別の場所に置いていた。思い起こせば、他にもいくつもある。

 

→自分に対して起こる出来事は、自分がしたことがブーメランのように返ってきて

いるだけ。やるべきことは、自分を振り返り、自分の考え方や言動を見直すこと。

 

・始発の飛行機だったので、空港ラウンジの無料の朝食用クロワッサンを食べよう

と思っていた。でも、私は基本1日1食で、朝はジュースしか飲んでいない。無料

なのでクロワッサンを食べようと思っていたが、このトラブルで時間がなくなり、

ラウンジに行けなかった。前夜食べ過ぎて満腹だったので「朝はいつも通り食べな

くていいよ」と神様が導いてくれた。

 

振り返って考えてみると、反省することもあり、自分にとっていいタイミングでい

い出来事が起こったんだと思いました。すべては必然です。(*^_^*)

 

 

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■3 あとがき

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『クスリ絵―体と心の不調を治す神聖幾何学とカタカムナ』を昨年末に購入。

 

 

沢山の絵が載っていて、見ているだけで癒されていきます。

息子の彰悟用に買ってあげたのですが、毎日20~30分、ページをめくりながら

クスリ絵を見ています。息子も見ていて心地よさそうです。(*^_^*)

 

この絵を見て、実際に多くの患者さんの症状も改善しているようなので、気になる

方は是非見てみてください。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

皆様に、すべての良きことが向かっています!

 

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