配信日： 2013/12/27

vol.62 宇宙の『意』として法則 (2013.12)

『人は無為より生じ、無為を知るために有為を経て、無為を自覚し、無為に至る』
（仙道の言葉）

こんにちは。“魂のコーチング”アクシスエボリューション田中伸一です。

今年も残りもう数日。毎年思いますが、１年が経つのは早いものです。
年末までにやりたいことが沢山あるんですが、どこまでできるか・・・。^_^;
自然体でその時の気持ちを優先して取り組んでいきます。

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■１宇宙の『意』として法則
■２今年１年を振り返って
■３あとがき

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■１宇宙の『意』として法則
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『「気」の意味－仙道が伝える体の宇宙』（島田明徳氏著）からの紹介です。

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物事を認識するには相対するものが必要なことは、みなさんもご存じだと思います。
たとえば、光の明るさを理解するには闇の暗さが必要です。もし、明るいところし
かなかったら、明るいということには気づけません。善悪にしろ、苦楽にしろ、私
たちが何かを認識するには、二つの相対する現象が必要です。

とすると、より完全な宇宙を理解していくには、何が必要になるのでしょう？
宇宙を物理的に認識することから始まって、さらには宇宙の『意』（法則）をも理
解していくには、何が必要になるのでしょうか？

（中略）

私たちが宇宙の『意』として法則を理解するためには、その法則と相対するもの、
つまり、法則にのっとっていない状態が必要になります。
宇宙自身の『意』（法則）から離れることが必要なのです。
このことをもう少しわかりやすくするために、人間以外の動物との比較で考えてみ
てください。

犬や猫、猿といった動物は、人間のような意識（自我意識＝後天の「神」）を持っ
ていません。俗に言う本能の働き（深層の意識＝先天の「神」）で活動しているわ
けです。
私たちの身体で言えば、細胞の活動や内臓の働きといった、深層の意識による働き
が、この本能の働きと言えるわけです。

この本能というのが、宇宙の『意』だと思ってください。

本能によって行動しているうちは、宇宙のことは理解できません。なぜなら、本能
による行動とは、宇宙自身の『意』（法則）に従って行動している状態なわけです
から、宇宙を認識するのに必要な状態（相対する状態）ではありません。その状態
であり続けるかぎり、宇宙のことを認識することはできません。

ですから、より深く宇宙を理解するためには、（相対する状態をつくるために）ど
うしてもその法則からはずれる必要があるのです。つまり、本能（先天の「神」）
のままに行動している状態から、自分の意志（後天の「神」）によって行動できる
状態にならなくては、宇宙を理解することはできないのです。

しかし、法則から逸脱し、自分の意志で行動する必要があるといっても、逸脱した
ままでよいということではありません。

それはそうですよね。人間に高まった意識が必要なのは、あくまでも、宇宙そのも
のを理解するためであって、勝手気ままに行動するためではないのですから。
法則から逸脱したままの状態であれば、病気やその他、生活をしていくうえで苦し
い状況が自然に生じてくるのです。

なぜなら、本来、法則の中にいる状態がノーマルな状態（ポジティブな状態）で、
法則からはずれた状態というのはアブノーマルな状態（ネガティブな状態）なので
す。そんな状態の中で自分本来の能力が十分に発揮できるはずがありません。自分
にとって都合の悪いことが生じてくるのは当然です。

このように人間には、宇宙の法則から逸脱したままではいられません。軌道修正せ
ざるをえなくなる。これも宇宙の法則です。

意識の進化の過程で、宇宙を認識するために一時、宇宙の法則からはずれる状態が
必要だけれども、そのままはずれっぱなしでいれば、自分自身が苦しい思いをしな
くてはならないようになっている。

ちょっと複雑ですが、「宇宙の法則からはずれるようになっているもの、はずれて
から戻るようになっているのも、宇宙の法則」によってなのです。

（中略）

私たちは他の動物と違って、自分の意志で生活していけます。よくも悪くも生きら
れるのです。その善悪の基準を、今は人間サイドで決めていますが、本当は、宇宙
の＝大自然の法則との適否が善悪の基準にならないといけないのです。

仙道ではこれらのことを、「人は無為より生じ」、無為を知るために「有為を経て」、
無為を自覚したうえで「無為に至る」という言葉で表しています。自然（宇宙）の
法則からはずれてしまったことは、必然ゆえにしかたないことですが、自然の法則
を知り、その法則に従って生きていくのも、私たち人間にとって必然なのです。

人間は今のような傲慢さを捨てて、自分が何から誕生したのかを正しく理解したう
えで、本当の意味で自然と調和した『気』の向くままの生活をしていく必要がある
のです。

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私の今一番好きな言葉が『人は無為より生じ、無為を知るために有為を経て、無為
を自覚し、無為に至る』です。

自分自身や周りや世の中に起きる一見よくない出来事も、無為を知るために起こっ
ている、無為に至る過程なんだ、と思えるようになってきました。そうなると心も
だんだんと穏やかになってきます。

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■２今年１年を振り返って
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「学び」・・・読書やセミナーでの学び、また、実践を通じて、人に伝えることを
通じてたくさんの学びがありました。心理学や宇宙の真理、気、祈り・・・。

「食と農」・・・今年の４月から２か所目の畑を借り、２年目になる本格的な野菜
作りにも幅ができました。また、朝食は季節の果物と畑で採れた野菜で作ったジュ
ース、お昼は果物、夕食は畑でとれた野菜を中心にした食生活。そして月に３～４
回は断食デーを設けて、体調を整えて（浄化して）います。

「生活リズム」・・・夏ぐらいから朝４時起き、夜は２１時就寝を基本として、自
然のリズムに近いサイクルで生活しています。朝の１時間は、前日の振り返りの感
謝・感情・夢日記から始まり、感謝のワーク、呼吸法、祈り、瞑想、ミッションス
テートメントの音読等を行い、心を整えています。夜は中学時代から継続している
筋トレとストレッチも２日に１回は行っています。

「家族」・・・娘が４月から東京の大学に進学し一人暮らしを開始。私も妻も高校
卒業後は一人暮らしだったので、ある意味で、娘も自立できてよかったです。家で
は、妻と長男と３人で仲良く暮らしています。(*^_^*)

「仕事」・・・講演・研修・セミナーのご依頼が増えてきました。これまでは、お
客様も企業や自治体がほとんどでしたが、学校の先生方や福祉関係のお仕事の方に
もお話しさせていただく機会が増え、テーマも「人材育成」だけでなく、「生き方」
や「心のあり方」等幅広くご依頼いただくようになりました。
ありがとうございます。

振り返っていくとキリがないのですが、今年は以前に比べて、身の回りに起こる一
つひとつの出来事の意味を深く考えるようになってきました。

そして、自分にできることとできないことの区別をしっかりし、自分にできること
に意識を集中し、なおかつ、自然体で生きていく。それが今年一番の成長だったよ
うな気がします。

みなさまはどんな１年でしたか？

年末年始にかけて、もっと時間をかけて、自分自身を振り返っていきたいと思いま
す。そうすると自然に次のステップが見えてきますよね。

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■３あとがき
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毎年恒例の今年の漢字一文字は『輪』でした。

昨年の私は『然（しかり）』。自然・必然。

この世に偶然はなく、すべてが必然であり、そして今の私がいるのを自然と感じら
れるようになってきたというのが、その理由でした。

「今年は何かな～」と考えていたら、昨年と同じ『然（しかり）』が思い浮かんで
きました。そこで、もう一度考えてみると『無為』。漢字一文字ではありませんが・・・。

何かを為そうという気持ちも無いではありませんが、その時の自分の内面の気持ち
を大事にして、自然体で生きていこうという気持ちが強まった年でした。

今年の振り返りを見ても、年初に計画していたわけではありませんが、自分らしく
充実した年が過ごせたと思っています。^_^

最後になりましたが、今年１年間お付き合いいただきありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。